【S18最終433位R2008】毒びし白馬カイリュー

S18でレート2000を達成した構築を紹介します。(以下常態)

↓並び

(レンタルは6月中は残すはず。それ以降は消えるかも。)

構築のコンセプト

Sのいたちごっこをしない

強い要素を取り入れる

 

構築経緯

シーズン序盤から黒バドやミライドン、コライドンなどを使用していたが、素早さのインフレ135族の同速の問題に悩まされレートを伸ばすことができなかった。特に黒バドがスカーフを持ち始めるなど、Sラインの大幅な上昇が起こり、相手のポケモンを削ってスカーフ持ちで上から縛るという動きがしにくいと感じた。これらの理由からSのいたちごっこをしないで勝つことのできる構築を使うことを決めた。

何を使うか迷っていたところU22であおさんが使用していた水テラス宿木白馬バドレックスの耐久力の高さが目につき「強いのでは?」と感じた為、白馬バドレックスから構築をスタートした。この型のバドレックスは場に長時間居座るため、定数ダメージとの相性が良いことから毒びしまきが欲しいと感じた。毒びしまきの候補は色々あったが相手の毒びしやステルスロックを回収できる点や、毒びし+αの仕事を1ターンでできる点を評価してキラフロルを採用した。ここまでで高耐久+毒びしと言う考え方がうわっきーさんの毒びし+テラパゴスと似ていると感じた為、うわっきーさんの記事を参考にアンコカイリュー、スカーフミミッキュを採用した。この4体だとグライオンが重いのでグライオンに抗えるテツノツツミを、最後に受け崩しとして暁ガチグマを採用し、構築が完成した。

 

 

 

個体紹介

バドレックス(白馬) @ たべのこし

テラスタイプ: みず

特性: じんばいったい

性格: わんぱく

207(252)-185-222(252)-94-151(4)-70

まもる / みがわり / やどりぎのタネ / ブリザードランス

HB:魂の特化

↓ダメージ計算(目安)

202ザシアンの+1じゃれつくが70~84 (33.9~40.6%) 確定3発、ザシアンの+3じゃれつくが117~138 (56.6~66.7%) 確定2発(相手剣舞→やどりぎ→相手じゃれつくにみがわりを置いてまもみができる)

陽気パオジアンの聖剣が36~43(17.4~20.7%)乱数5発1.39%(聖剣にみがわりが残る)

余り:D

S:よくハッサムに下から蜻蛉押されたけどディンルーとカバの上は取っておきたいので最遅ではなく無振り。(諸説)

 

異常耐久ポケモン。長時間場に居座ることから持ち物は食べ残し。圧倒的な耐久力から物理ポケモンに対してみがわりから入る動きができるのが強かった。やどりぎを打つポケモンは守るのタイミングで裏のポケモンに引かれがちだが、毒びしと組み合わせることで「居座ったらやどりぎで回復、引いたら裏のポケモンに毒びしが入る」と守るを強く使える状況を作り出すことができる。また、ブリザードランスが偉く、毒びしの通らない飛行タイプ(ランド、カイリューなど)のポケモンに対してはブリザードランスが抜群で通ったり、相手にダメージを与えて毒殺またはやどりぎで倒す速度を早めたりするなど生きる場面がたくさんあった。テラスタルを切らなくても火力の低いハッサムやランドの蜻蛉返りで身代わりが割れないことやタイプ上零度が効かないため襷パオにあと投げできるのも偉かった。ただ、たまにミライドン入りのくだく電気テラバパオジアンに敗北するのでそこだけ注意(1敗)。テラスまで含めると環境にいる多くの物理ポケモンに対してみがわりを残すことができるため、白バドで受けるのが難しいポケモンが入っている場合には、白バドで受からないポケモンに毒を入れ、それ以外のポケモンに対してみがわりを残すことで毒殺することを意識した。やどりぎは地味に偉い技で、回復量から相手のHP実数値を計算して型を判定できるので情報アドバンテージを得ることができる。よくやどりぎ外してたけどじゃれ避けたり2連守る決めまくって勝利に貢献してくれた。ありがとう白バド。

 

キラフロル @ きあいのタスキ

テラスタイプ: くさ

特性: どくげしょう

性格: おくびょう

175(132)-54-126(124)-150-101-151(252) *A0

キラースピン / ステルスロック / マッドショット / どくびし

↓調整はこの記事を参考にした。

キラフロル+テラパゴス|うわっきー

 

毒びし要員。他の毒びし撒きと違ってキラースピンによってステルスロックや毒びしを回収できるのが偉かった。主に初手に投げて毒びし+αの働きをする。(場合によっては裏から投げる選出をすることもある。)毒びしの通りが悪い構築に対しては、バドがきついポケモンに毒を入れて毒殺することを意識した。このポケモンはたとえHP1であっても毒のターン稼ぎや、挑発、アンコールの解除、毒びしの回収、マッドショットによるSダウンなどの仕事ができるので安易に切るのではなく、残せる盤面では残す選択肢を取るのが大事だと感じた。ランクマではよく初手のパオキラフ対面でつららのダメージを確認してからバドレックスに引く立ち回りをした。

 

カイリュー @ ゴツゴツメット

テラスタイプ: ノーマル

特性: マルチスケイル

性格: いじっぱり

197(244)-204(252)-117(12)-108-120-100

しんそく / じしん / アンコール / はねやすめ

A:特化

H、B:余り。HPが奇数になるように振って残りB

 

最強ポケモンカイリューが弱いはずがなかった。キラフロルとの相性がよく、キラフに飛んでくる地震をアンコールしたり、水流に受け出してゴツメダメを稼いだり、ハッサムのバレットに受け出してアンコールして「下から蜻蛉返りを打ってエースを着地させる」という動きをさせなかったりと十分な活躍をしてくれた。このポケモンの本質はアンコールであり、ノマテラ+アンコールで黒バドに強く出れる点や、カイリューは倒されるが裏に控えるバドレックスには一貫しない技をアンコールして、みがわりを置く1ターンを作る動きができる点が強かった。ゴツゴツメットはミライドンのイナドラやハッサム、ゴリラ、ウーラ、ザシアンなどの接触技持ちに対して良い定数の削りとなってくれた。元々Aが高いので毒で削れた相手を神速で縛ったり、地震で負荷をかけたりと相手を荒らす性能も高かった。型の匿名性があるのも偉い。偉すぎポケモン

 

ミミッキュ @ こだわりスカーフ

テラスタイプ: ゴースト

特性: ばけのかわ

性格: ようき

131(4)-142(252)-100-63-125-162(252)

じゃれつく / シャドークロー / でんじは / トリック

S:黒バド抜いておきたいので最速

 

よくいるスカーフミミッキュ。タイプ上鉢巻カイリューの逆鱗神速やガチグマの空元気、コライドンのドラゴン、格闘技の一貫を切れるのが偉かった。トリックはルナアーラなどの積みポケを機能停止に追いんだりや白バドへの技の一貫を防いだりするために使う。並び上ミミバドガチのトリル構築に見えなくもないので初手の襷カミが挑発から入ってきてeasy winすることもあった。テラスは特に切らなかったのでゴーストだがラス1黒バドにトリックして勝てるノーマルでもいいのかもしれない(諸説)。

 

テツノツツミ @ ブーストエナジー

テラスタイプ: みず

特性: クォークチャージ

性格: おくびょう

131-76-134-176(252)-81(4)-206(252) *A0

ハイドロポンプ / フリーズドライ / アンコール / みがわり

S:135族を抜くため最速。

余りC

 

戦犯枠。ありえないほどポンプを外した。みがわりが偉く、毒びしターンを稼ぎながら圏内に入れる動きや天候ターンを枯らす動きができるのが強い。ツツミは135族より素早さが1早いため、135族に怯えずに選出できる点が偉かった。ポンプの下振れがあるから使いたくなかったが変えが効くわけでもないので割り切って使い続けた。

 

ガチグマ(赫月) @ シルクのスカーフ

テラスタイプ: どく

特性: しんがん

性格: ひかえめ

201(100)-67-141(4)-204(244)-86(4)-92(156) *A0

ハイパーボイス / めいそう / ちょうはつ / つきのひかり

H:地球投げ意識

S:無振りチオンジェン抜き抜き

C:余り

 

↓調整はこの記事を参考にした

SVシーズン11 最終18位 R2158 水ポン使いたいだけ - haruka__poke’s blog

 

受け破壊枠。ミミッキュ、キラフロルと合わせて受けを崩す。U22の決勝でガラシさんが毒びし+挑発カミで受けを崩していたのを見て、毒びし+特殊挑発持ちで受けを対策することにした。候補はいくつかあったが見た目で電気とゴーストの一貫を切ることができ、ミミバドと並んでトリルに見える点、グライオンTODされない点を評価して暁ガチグマを採用した。一応ラッシャの地割れを一発だけ避けないと勝てないが全部避けてくれたので問題なかった。カミと違ってホウオウの聖炎に月光で粘れるのが偉い。ホウオウ入りにはミミッキュでトリックをし、聖炎に対してキラフをあと投げしてから展開を作っていく。ムゲンダイナ入りに対してもミミッキュでトリックをすることで、放射かヘド爆でこだわるのでキラフあと投げから展開を作りに行く動きができる。

 

構築の要点

毒びし+高耐久

毒+まもみがはシンプルではあるが対策の甘い相手に対しては再現性の高い強力な要素となるため対策の甘い構築を狩り切れたのが今期の勝因だと思っている。

 

アンコール、トリックによる一貫切り

白バドがみがわりを置く1ターンを生み出し、そのまままもみがの動きへと繋げることができる

 

情報の非対称性

ミミバドガチと並べることによって相手にトリルへの対応を強要しながら相手から見えない動きをする

 

 

選出

基本選出

キラフ+バド+カイリューorミミッキュ

 

対受け

ミミッキュ+キラフ+ガチグマ

 

その他臨機応変

 

きついポケモン

遅いハッサム

やどりぎ打つと蜻蛉されるし、毒びしも通らないので処理が難しかった

 

サーフゴー

再生技持ちは無理。こだわり系は頑張れば勝てる

 

ヒスイヌメルゴン

草食なのでやどりぎが通らない。はたき落とすで食べ残しが叩かれるのもbad

 

キラフ+黒バド

普通に投げても勝てないので最終日はミミカイリューツツミで投げていた。

 

ミライキラフチオン

多分逆立ちしても無理。

 

受けループのメタモン

ガチグマがコピーされて終わる。

結果

TNイセア最終433位R2008

 

TNスカーレット最終711位R1967

最後に

シーズンお疲れ様でした。目標としていたレート2000を達成できて嬉しいです。自身の最高レートを大幅に更新でき、自分に自信のついたシーズンになりました。2回1999から潜って2回とも負けて萎えているところ怒涛の連勝で2000に載せられたので諦めずに潜った甲斐がありました。今回は2000で保存してしまったので次回からは2000から潜ることを目標としていきたいと思います。構築の完成度は高くないのでだいぶ割り切った動きをすることが多かったですが諦めなかった分うまく噛み合って勝てる試合もあったのでよかったです。

 

Special Thanks

最終日に3連守る決めてくれた白バド

わせポケのみんな